利用事例

創薬スクリーニングを目的としたマイクロ流路デバイスの研究

細胞培養用マイクロ流体デバイスを使った創薬スクリーニング技術として、ヒト体内の薬物動態を模倣するBody on a Chipが注目されている。<br /> 本研究では、細胞培養チャンバや体内循環を再現するためのマイクロポンプを集積したPDMS製マイクロ流体デバイスをグレースケールリソグラフィを活用して作製した。ヒト心筋細胞と肝がん細胞を連結したBody on a Chipを用いて、通常のマイクロプレートでは評価できない抗がん剤の毒性評価を実施し肝臓代謝物による心筋細胞への副作用の再現に世界で初めて成功した。

図 1 (a) 開発したBody on a Chip の写真,<br>(b) PDMS 製マイクロ流体デバイスの概要図

図 1 (a) 開発したBody on a Chip の写真,
(b) PDMS 製マイクロ流体デバイスの概要図

図 2 ソフトリソグラフィ技術によるBody on a Chipの作製プロセス

図 2 ソフトリソグラフィ技術によるBody on a Chipの作製プロセス

 図 3  (a) 圧縮空気型マイクロポンプの駆動原理,<br> (b) 3 次元リソグラフィによる流路断面形状の制御

 図 3 (a) 圧縮空気型マイクロポンプの駆動原理,
 (b) 3 次元リソグラフィによる流路断面形状の制御

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