利用事例

インクを用いない構造色による超高精細カラー印刷技術の研究

OM(Organized Microfibrillation:組織化したミクロフィブリレーション)とよばれる"クレージング"を調整して"フィブリル"を精密に形成させる技術によって特定の色の光を反射させ、目に色として認識が可能な素材を開発した。<br /> ポリマーは圧力がかかるとクレージング作用が起こり、細い繊維"フィブリル"が生じる。通常、"クレージング"はプラスチック製品の劣化とともに現れランダムに生じるが、OM技術を使うことでフレキシブルで透明な素材上に、画像解像度数14,000dpiまでの精細な印刷が可能になった。インクを用いないカラー印刷技術の発展や、紙幣の偽造防止など、様々な技術への応用が期待される。

図1 新技術を使って印刷された<br>ヨハネス・フェルメールの"真珠の耳飾りの少女"

図1 新技術を使って印刷された
ヨハネス・フェルメールの"真珠の耳飾りの少女"

図2 新技術を使って印刷された大きさ1mm、<br>  世界最小サイズの葛飾北斎"神奈川沖浪裏"

図2 新技術を使って印刷された大きさ1mm、
  世界最小サイズの葛飾北斎"神奈川沖浪裏"

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